- 2024-08-20
大型二次元オープンワールド新作「Neverness to Everness(異環)」公開
7月中旬、Perfect World(完美世界)傘下のHotta Studioは、制作中の超自然都市オープンワールドRPG「Neverness to Everness(異環)」を公開した。「Tower of Fantasy(幻塔)」の開発・運営を行ったHotta Studioは、今回は「アンリアルエンジン5」を使用して新作「Neverness to Everness(異環)」を開発している。公開された実機ゲーム映像を見る限り、「Neverness to Everness(異環)」は二次元風のグラフィックスタイルを採用しながらも、全体の画質は「Tower of Fantasy(幻塔)」よりもさらに向上している。
業界サマリー
7月中国国産ゲーム版号発行
・今月は共計104作の中国国産ゲームが版号を獲得し、そのすべてがモバイルゲームである
・人気中国風乙女スマホゲーム「代号鳶」的簡体字版がついに版号を獲得した
大型二次元オープンワールド新作「Neverness to Everness(異環)」公開
・PerfectWorld(完美世界)は7月16日に開発中の新作「Neverness to Everness(異環)」のPVおよびゲーム実機動画を公開した
・ 「Neverness to Everness(異環)」は「Tower of Fantasy(幻塔)」の開発チーム Hotta Studioによって開発された最新作品
「スノウブレイク:禁域降臨(塵白禁区)」1周年イベント開催
・「スノウブレイク:禁域降臨(塵白禁区)」は7月20日にリリース1周年イベントを迎えた
・本作の周年に向けて実装した新キャラクターコスチュームが好評であり、それにより本作は初めてiOSセールスランキングTOP10に入った
「王牌戦士2」公開
・TencentGames(騰訊遊戯)は7月上旬に現在制作中のシューティングスマホゲーム「王牌戦士2」を公開
・「王牌戦士2」は前作「王牌戦士」から5年の時を経ており、画面やシステム上でも大幅に進化している
「世界启元」正式リリース
・人気SLGゲーム「シヴィライゼーション」のライセンスを取得し、中国初の「シヴィライゼーション」のスマホゲーム「世界启元」が7月16日に正式リリースした
・ゲームはPC版のシステムとテーマを再現しており、リリース後は最高でセールスランキング第14位となった
7月中国国産ゲーム版号発行
7月22日、国家新聞出版署は2024年第7回中国国産ゲームの版号を発表した。今月の版号数は105作、そのうち104作はスマホゲーム、1作がPCゲーム。
今月版号を取得したゲームの中で最も注目されているのは、miHoYo(米哈游)の「星布谷地」である。本作のジャンルは経営シミュレーションと噂されており、システムは「どうぶつの森」に似ているが、現時点では本作に関する画像や詳細情報は一切公開されていなく、miHoYo(米哈游)が商標登録を完了したことだけが確認されている。「星布谷地」以外では、以下の2つの作品も注目されている。
- ShiYue Network(詩悦網絡)によるオープンワールドアクションスマホゲーム「望月」。本作は中国風のファンタジー世界を背景にしており、従来の二次元オープンワールドゲームの探索シナリオとバトル育成のサイクルとは異なり、探索システムを基礎に、その他のプレイ方法、バトル、育成の自由度がプレイヤーに委ねらている。
- PC版オープンワールドサンドボックスゲーム「鬼谷八荒」の同名スマホ版。本作は修仙体系と山海経の文化背景を融合しており、プレイヤーは凡人から強者へと成長していく過程や、山海経に登場する様々な妖獣とのバトルを体験できる。
今月版号を取得したゲームリストは、国家新聞出版署の公式ウェブサイトで確認できる。リンクは以下の通り:https://www.nppa.gov.cn/bsfw/jggs/yxspjg/gcwlyxspxx/202407/t20240722_856026.html
画像出典: TapTap
大型二次元オープンワールド新作「Neverness to Everness(異環)」公開
7月中旬、Perfect World(完美世界)傘下のHotta Studioは、制作中の超自然都市オープンワールドRPG「Neverness to Everness(異環)」を公開した。「Tower of Fantasy(幻塔)」の開発・運営を行ったHotta Studioは、今回は「アンリアルエンジン5」を使用して新作「Neverness to Everness(異環)」を開発している。公開された実機ゲーム映像を見る限り、「Neverness to Everness(異環)」は二次元風のグラフィックスタイルを採用しながらも、全体の画質は「Tower of Fantasy(幻塔)」よりもさらに向上している。
シナリオ設定では、「Neverness to Everness(異環)」の物語は超自然現象に満ちた都市が舞台となっている。プレイヤーは異象ハンターとなり、経営状態の良くない骨董店に加入し、さまざまな民間の異象依頼を受けて、仲間たちとさまざまな都市内の謎を探索していく。本作は現在の中国ゲーム業界で流行している「新怪談」スタイルを意識している。
システム面では、本作は「Tower of Fantasy(幻塔)」と似ており、4人チームの形式を採用している。プレイヤーはバトル中に使用するキャラクターを自由に切り替えられ、バトルは高速で爽快感を重視している。一部のキャラクターのアクションモデルは「Tower of Fantasy(幻塔)」に似ている。従来のバトルと比較して、乗り物が「Neverness to Everness(異環)」の最大の魅力ポイントであり、プレイヤーはゲーム内で多様な乗り物を選び、カスタマイズすることができる。この設計は中国のプレイヤーから「二次元とGTA(家庭用ゲーム「Grand Theft Auto」の略称)の融合」と称されている。
「Neverness to Everness(異環)」の高品質はPerfect World(完美世界)の株価を大幅に上昇させ、この作品は中国の各スマホゲームダウンロードプラットフォームの予約ランキングの上位に急速にランクインした。
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「スノウブレイク:禁域降臨(塵白禁区)」1周年イベント開催
7月11日、二次元人気シューティングスマホゲーム「スノウブレイク:禁域降臨(塵白禁区)」が7月中旬の周年記念に向けた大規模アップデートを実施した。本アップデートでは、2名の女性キャラクターのウェディングドレスコスチュームが実装され、キャラクターにマッサージをするカジュアルモードが新たに導入された。この新コンテンツの実装により、プレイヤーの課金が促進され、本作は中国iOSセールスランキングで第9位まで上昇した。これは本作がリリースされて以来の最高順位である。また、同時に国際版も海外の多くの地域で再びセールスランキングに復帰した。
2023年末から「スノウブレイク:禁域降臨(塵白禁区)」は、グラフィックの更新、未成年者の登録禁止、男性キャラクターの削除など、全体の内容を調整し、「サービス型ゲーム」としての位置づけを明確にした。プレイヤーの意見をじっくりと聞き入れ、完全に反映する形で改善を行い、リリース後の成績が芳しくなかったにもかかわらず、最終的に復活を遂げた成功例となった。
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「王牌戦士2」公開
7月初旬、Tencent Games(騰訊遊戯)のMoreFun(魔方工作室)は現在開発中のシューティングスマホゲーム「王牌戦士2」を公開した。本作は「王牌戦士」シリーズ5年ぶりの続編となる。
「王牌戦士2」は、前作とは異なり、アメコミスタイルに近いグラフィックスタイルを採用している。キャラクターデザインでは、前作の主要キャラクターを全てリメイクし、それぞれの特徴をより際立たせている。ゲーム全体のビジュアルも前作と比べて大幅に進化している。
システム面では、「王牌戦士2」は前作と同様にキャラクターシューティングゲームだが、いくつかの大きな違いがある。例えば、主なシステムがチーム競技から爆破システムに変更され、対戦チームは攻守に分かれ、攻撃チームは爆弾を設置し、防御チームは拠点を守るというプレイ方法となっている。
公式発表と同時に、「王牌戦士2」のテストが開始された。また、「王牌戦士」1代のプレイヤーに対して、過去の課金が本作で全額返還されることが約束された。この措置は、前作の人気を活かして新作を大々的に宣伝し、より多くの旧プレイヤーを最新作に引き込むことを狙っている。
本作は2023年5月に国内ゲーム版号を取得しており、公開と同時にテストが行われていることから、今年の年末か来年の年初に正式リリースされると予想されている。
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「世界启元」正式リリース
人気SLGゲーム「シヴィライゼーション」のライセンスを取得したTencent Games(騰訊遊戯)開発のSLGスマホゲーム「世界启元」が7月16日に正式リリースされた。7月末まででは、iOSセールスランキングで最高14位、平均順位は安定して10位から20位の間となっており、SLGジャンルの中では優秀なリリース成績を残した。「世界启元」は情報公開から正式リリースまでわずか4ヶ月で、予約人数600万を超え、リリース前のテストでも良好な口コミを得ている。
現在の中国スマホゲーム市場では、SLGジャンルは依然として三国志テーマが主流である。しかし、「世界启元」は正式なライセンスを取得し、より幅広いターゲット層にリーチできる「多文明」テーマを採用し、「シヴィライゼーション」シリーズの「模擬地球」の設計思想に基づき、「ONE SLG」というコンセプトを打ち出している。単一テーマの制限を脱し、人類文明発展の歴史を背景に、ゲームの世界観を大幅に拡大し、多様なキャラクターを導入しやすくしている。
さらに、「世界启元」は現在のSLGジャンルのトレンドに沿い、プレイヤーの負担を大幅に軽減している。自動舗路や自動攻城機能の導入に加え、キャラクターレベルの交換やスキル100%経験返還などの設計を通じて、プレイヤーが戦略に集中できるよう、煩雑な操作を軽減している。
「シヴィライゼーション」の人気により、本作の最初のコアユーザーはPC版の歴代プレイヤーが中心となるが、スマホゲーム版に対する調整と最適化により、原作IPに触れたことのない新たなユーザー層の注目を集めることも期待されている。この点が「世界启元」が長期的運営を実現できるかどうかの鍵となるだろう。
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