- 2025-04-10
モンスターハンターの完全新作、「モンスターハンターワイルズ」が台頭
今月はモンスターハンターワイルズの好調と、それによるSteamの同時接続ユーザー数の増加というニュースが飛び込んできた。
モンスターハンターワイルズはリリースから1か月間における販売本数が歴代1位を記録しており、比較的高度なプレイ環境を求められる作品ながらも、多くのユーザーに楽しまれているようだ。
主なゲーム業界ニュース
Steam同時接続ユーザー数が4,000万人を突破
・2025年3月2日にSteamの同時接続数が4,000万人を突破
・最大同時接続数、約137万人を記録した「モンスターハンターワイルズ」が貢献している模様
NianticがポケモンGOなどのゲーム事業を売却
・売却先はScopelyで、売却額は35億ドル(約5,210億円)
・Nianticは2つの会社に分割され、一方は新会社「Niantic Spatial」を新たに設立
ちいかわぽけっとのダウンロード数、200万回を突破
・人気漫画「ちいかわ」の、初のスマホアプリ
・世界43の国と地域にてサービスを開始し、2日間で200万ダウンロードを突破
日本eスポーツ白書2024、発売
・国内eスポーツ産業の市場規模や市場動向を分析した年鑑
・日本国内におけるeスポーツの普及と発展、利活用の推進を目的としている
モンスターハンターワイルズの販売本数が1,000万本を突破
・大人気シリーズの完全新作で、シリーズ初となるクロスプレイを実装
・第1弾となる無料アップデートでは、人気モンスターの追加や大集会所を実装予定
※:本記事はプレスリリース・提携ニュースメディアを参考に作成
Steam同時接続ユーザー数が4,000万人を突破
2025年3月2日に、Steamの同時接続数が4,000万人を突破したことが判明した。
Steamは2020年のコロナ禍に同時接続数が2,000万人を突破した後、2022年には3,000万人を突破。
2024年末の時点で4,000万人の突破は秒読みと思われていたが、早くも現実のものとなった。
なお、この快挙には2025年2月28日に配信開始となった「モンスターハンターワイルズ」が大きく影響しているものと考えられる。
本作の24時間最大同時接続数は、翌3月3日時点でも2位を記録しており、Steam歴代同時接続数でも5位に入っていた。
2005年のサービス開始以来、Steamのユーザー数は順調に伸び続けており、2~3年後には同時接続数が5,000万人を突破する確率も低くはなさそうだ。
しかし、ライトユーザー向けのコンソール機感覚で遊べる携帯・小型ゲーミングPCが躍進していること、コアゲーマー向けの高性能PCは生成AIの台頭によりグラフィックボードの在庫不足や高止まりが発生している影響により、新規プレイヤー参入のハードルの高さが不透明な状況が続いているようだ。

画像出典:「SteamDB」公式サイト
NianticがポケモンGOなどのゲーム事業を売却
2025年3月12日、Nianticが「Pokémon GO」「ピクミンブルーム」「モンスターハンターNow」などのゲーム事業の売却と事業再編を発表。
ゲーム事業は、海外モバイルゲーム市場における大ヒット作品「MONOPOLY GO!」などを開発したゲーム会社Scopelyに、35億ドル(約5,210億円)で売却することとなった。
Nianticは2つの会社に分割され、前述の通りゲーム事業はScopelyに売却。
ジオスペーシャル(地理・空間)コンピューティング事業については、新会社「Niantic Spatial」を新たに設立する。
なお、 Niantic Spatialの長期的な目標は、人や機械が物理的な世界を理解し相互に働きかけるための「大規模ジオスペーシャルモデル(Large Geospatial Model)= 世界モデル」を構築することだ。
他のAIモデルと連動し、AIエージェントが地理空間の観点から思考・推論できるようにすることで、単一のAIモデルでは実現し得ない高度で総合的な世界の理解が可能になるとしている。
その他の情報として、Ingress PrimeやPeridotなどの現実世界を舞台にしたARゲームは引き続き自社で運営し、ジオスペーシャルプラットフォームの最先端を示すリファレンスアプリケーションとして位置づけるとのことだ。

画像出典:「Niantic」公式サイト
ちいかわぽけっとのダウンロード数、200万回を突破
2025年3月27日にスマホアプリ「ちいかわぽけっと」が、サービス開始から2日で200万ダウンロードを突破。
本作はイラストレーター・ナガノ氏がX (@ngnchiikawa)に投稿している漫画「ちいかわ」が原作のアプリで、企画・制作・開発・運営はアプリボットが行っている。
なお、漫画が投稿されているXは2025年3月末現在、380万人以上のフォロワーを誇る人気ぶりだ。
アプリのコンセプトは「ちいかわたちといつでもどこでも一緒」で、日本、韓国、台湾、香港、マカオ、タイ、アメリカを含む世界43の国と地域にてサービスを開始。
リリース初日にはGoogle Play 、App Storeともに、3つの国と地域で無料ランキング1位を獲得した。
200万ダウンロード突破を記念して、期間中にログインしたすべてのユーザーに、アプリ内アイテムの「宝石」3000個をプレゼント。
また、アプリリリース記念としてオリジナルの「ちいぽけカード(全7種)」をプレゼントするキャンペーンも決定しており、対象の店舗にて1会計につき1枚がランダムで付与される。

画像出典:「ちいかわぽけっと」公式X
日本eスポーツ白書2024、発売
2025年3月31日、角川アスキー総合研究所から国内eスポーツ業界のデータ年鑑「日本eスポーツ白書2024」が発売された。
本書は日本国内におけるeスポーツ市場の状況と今後の展望を、最新の調査データをもとに様々な視点で解説するデータ年鑑で、価格は99,000円(税込)。
日本国内におけるeスポーツの普及と発展、利活用の推進を目的として刊行された。
2023年の市場データはもちろん、eスポーツ関連企業へのアンケート調査による市況分析、X解析から探るユーザー動向、eスポーツ興行の実施状況、eスポーツチームの運営状況、地方エリアの動向、メディアでの報道状況など、最新の情報を数多く掲載。
関係省庁、国際団体、IPホルダー、プロeスポーツ選手のインタビューや寄稿など、業界としての展望も把握できる各種コンテンツも数多く収録されている。
本書では、2023年国内eスポーツ市場は前年比117%の146.85億円に到達し、2025年に向けて市場規模は200億円に迫る勢いで拡大すると予測されており、eスポーツイベントにおけるB to Bの事業領域が今後も安定的に伸長していくであろうことや、日本eスポーツファン数(試合観戦、動画視聴経験者、地上波番組等の関連放送視聴経験者)が2025年には1,000万人を超えるであろうことが、それらを裏付けるデータと共に表記されている。

画像出典:「日本eスポーツ白書2024/角川アスキー総合研究所」公式ニュースページ
モンスターハンターワイルズの販売本数が1,000万本を突破
2025年3月31日、カプコンは「モンスターハンターワイルズ」が全世界販売本数1,000万本を達成したことを発表。
発売から1ヶ月間の販売本数にて、過去最大を記録した。
本作は大人気シリーズ「モンスターハンター」のシリーズ完全新作で、シリーズ初となるクロスプレイの導入や、各プラットフォームでの同日発売により、これまで以上に幅広いユーザーが一緒に楽しめる環境を提供。
また、新アクション「集中モード」の導入や、拠点と狩りのフィールドをシームレス化することで、より没入感のあるゲーム体験を可能にした。
2025年4月4日には第1弾となる無料アップデートを予定しており、人気モンスターの追加や、多くのユーザーが集まりコミュニケーションを取れる新たな拠点「大集会所」も登場する予定だ。
さらに、夏には第2弾の配信も予定されており、まだまだ大きな盛り上がりを見せることが予想される。
モンスターハンターシリーズは2004年の第1作発売以来、ネットワークを介して「他のプレイヤーと協力して強大なモンスターに挑む」というプレイジャンルを確立。
新作が発表されるごとにグラフィックや快適性がアップデートされてゆき、シリーズ累計販売本数1億800万本(2024年12月31日時点)を誇る、世界中から注目を集めるコンテンツに成長している。

画像出典:「カプコン」公式プレスリリース