- 2025-02-10
新サービス関連のニュースが目立つ月に
今月は新規事業や新ハードの発表など、新しいサービスに関連するニュースが多数見受けられた。
中でもNintendo Switch 2は、世界中で人気を博しているNintendo Switchの後継機ということもあり、任天堂公式YouTubeの予告映像は766万再生(2025年2月初旬現在)と高い再生数を誇っている。
主なゲーム業界ニュース
日本eスポーツアワード2024、授賞式を開催
・各部門の最優秀賞を設けず、選出された選手と団体すべてが受賞する形式
・eスポーツプレイヤー部門のみ、受賞者の中から1名を年間最優秀eスポーツプレイヤー賞(MVP)に選出
Nintendo Switch 2が2025年に発売
・ 2の専用ソフトだけでなく、Nintendo Switchのソフトも遊べる仕様
・いち早く体験できるイベント「Nintendo Switch 2 体験会」を世界の各都市で実施予定
ポケットペアがパブリッシング事業の開始を発表
・名称は「Pocketpair Publishing」で、インディーゲーム開発者やスタジオに資金提供や開発支援などを行う
・最初のプロジェクトは「SURGENT STUDIOS」による完全新作ホラータイトルのサポート
ソニーペイメントサービスとゲームエイトが新会社「S8 Plus」を設立
・アプリ外課金の仕組みをサイトに短期間で導入できる「S8 Shops」を、ゲーム販売企業に向けて提供
・ゲーム内アイテムなどをゲーム攻略サイト「Game8」で販売できる「Game8 Store」も運用開始
ポケポケ、トレード機能の追加に伴いルールと制約を掲載
・ゲーム運営がサービス内にて告知し、違反者にはアカウント利用制限などの措置を行う方針
・主な対象行為として挙げられているのは、リアルマネートレードを用いたカード取引やデータ改ざん
※:本記事はプレスリリース・提携ニュースメディアを参考に作成
日本eスポーツアワード2024、授賞式を開催
2025年1月15日、日本eスポーツ連合(JeSU)と横浜市が、パシフィコ横浜国立大ホールにて「日本eスポーツアワード2024」の授賞式を開催。
本アワードはeスポーツ市場を支える企業や団体にも幅広く焦点を当て、地方創生、生涯功労など多くの分野における功績を称えるものだ。
各賞の受賞者は、ファン投票の結果を基に審査委員会が審査を行い選出している。
なお、前回の開催時に寄せられた意見を踏まえ、今回は各表彰部門の最優秀賞を設けておらず、選出されたすべての選手・団体が受賞対象となった。
eスポーツプレイヤー部門のみ、受賞者の中から1名を年間最優秀eスポーツプレイヤー賞(MVP)に選出するという形式になっており、プロ格闘ゲーマーのときど選手が選出された。
授賞式の模様はYouTubeとTwitchの配信アーカイブで視聴可能で、各受賞者(全39名)からのコメントは日本eスポーツアワード2024特設ページでの紹介を予定している。


画像出典:「日本eスポーツアワード」公式サイト
Nintendo Switch 2が2025年に発売
2025年1月16日、任天堂が「Nintendo Switch」の後継機種である「Nintendo Switch 2」を2025年に発売すると発表。発売に先立ち、同社の公式YouTubeにて予告映像も公開された。
Nintendo Switchの累計販売数は、ハードが1億4,604万台でソフトが13億610万本※。
コロナ禍での需要高騰も相まって非常に多くの人に親しまれている。
Nintendo Switch 2は専用ソフトだけでなくNintendo Switchのソフトも遊べる仕様で、パッケージ版・ダウンロード版どちらも対応。
その他の詳しい情報は、2025年4月2日の「Nintendo Direct: Nintendo Switch 2 – 2025.4.2」にて公開される予定だ。
また、世界の各都市にてNintendo Switch 2をいち早く体験できるイベント「Nintendo Switch 2 体験会」が開催される。
参加にはニンテンドーアカウントが必要で、事前応募に当選した人のみが参加可能。
その他、具体的な参加方法をはじめとする詳細は特設サイトに掲載されている。
日本では2025年4月26日~27日に「Nintendo Switch 2 体験会 TOKYO」を幕張メッセで開催。
こちらを含む体験会での体験内容は「Nintendo Direct: Nintendo Switch 2 – 2025.4.2」放送後に告知される。
※任天堂IR情報より引用。2024年9月末時点での数値。

画像出典:「任天堂」公式サイト
ポケットペアがパブリッシング事業の開始を発表
2025年1月23日、ポケットペアが、パブリッシング事業「Pocketpair Publishing」の開始を発表。
事業内容は、インディーゲーム開発者やスタジオを対象とした資金提供や開発支援、パブリッシングを通じてのゲーム制作サポートとなる。
なお、最初のプロジェクトとして、イギリスを拠点とするゲーム開発スタジオ「SURGENT STUDIOS」の完全新作ホラータイトルをサポートするとのことだ。
既に本パブリッシング事業の専用ページも設けられており、「楽しいゲームを見つけること」「そのゲームの実現をお手伝いすること」を使命として掲げている。
また、プレスリリースには責任者であるJohn Buckley氏から開発者に向けてのコメントも掲載されており、「ゲーム制作には多くの挑戦が伴うが、自分たちがその過程を少しでも軽減し、クリエイターが理想を追求できる環境を提供したい」「開発者の自主性やビジョンを尊重しながら、共に素晴らしい作品を世界中に届けられるよう努める」という旨の内容となっていた。

画像出典:「ポケットペア」公式サイト
ソニーペイメントサービスとゲームエイトが新会社「S8 Plus」を設立
2025年1月23日、ソニーペイメントサービスとゲームエイトの新会社「S8 Plus」の設立が発表された。
主な事業内容は、新たな決済プラットフォームの提供だ。
2024年6月12日に国会で「スマートフォンにおいて利用される特定ソフトウェアに係る競争の促進に関する法律」が可決されたことを受け、ユーザーやゲームを含めたエンタメ領域に携わる事業者の決済にまつわる課題を解決する、新たな決済プラットフォームを提供予定となる。
上記決済プラットフォームは徹底したユーザー目線で設計・開発が進められており、これまでにない新たな決済の選択肢と魅力的な特典を通じて、ユーザーがゲームをより楽しめる環境を提供していく。
そこには業界の閉鎖性を打破し「ゲームをもっと楽しみたい」というユーザーの声に応え、便益の提供のみにとどまらず、ゲームパブリッシャーや業界全体にメリットをもたらし、エンタメ業界の未来を切り開く画期的な事業になることを目指したいという想いがある。
また、今後の展開予定サービスとして「ゲームエイトの記事の中でのアプリ外課金」「パブリッシャーサイト等からのアプリ外課金」「ゲームのダウンロードキー販売」の3つが挙げられており、それぞれ詳しい図解付きで紹介されている。

画像出典:「ソニーペイメントサービス」公式サイト
ポケポケ、トレード機能の追加に伴いルールと制約を掲載
2025年1月29日、ポケモンが運営するモバイルアプリ「Pokémon Trading Card Game Pocket(通称ポケポケ)」にトレード機能が追加された。
それに伴い、運営チームがプレイヤーに対して利用規約違反となる不正行為への警告を発表。
主な対象行為として挙がっているのは「リアルマネートレード(RMT)」「アプリデータの不正操作」「第三者へのアカウント貸与」で、違反者には段階的に警告を実施し、悪質なケースはアカウントの停止処分もあり得ると表明している。
ポケポケにおけるトレード機能は、フレンド同士でポケモンカードを交換できるようになるものだ。
ゲームの幅が広がる機能ではあるものの「大量のアカウントを作成し、レアカード確定のパックを入手したアカウントやフレンドコードを非公式掲示板で転売する」などの悪用が懸念されている。
なお、初期段階では「トレードはフレンド間のみ」「現状トレード可能なのは◇4または☆1まで。高レアや一部のカードは対象外」という制限が設けられているため、高額取引は発生しづらいものと思われる。
とはいえ今後、上記制限が緩和されるといった状況が発生した場合などには、規制が強化される可能性も考えられそうだ。

画像出典:「ポケポケ」公式X