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  • 2025-05-12

日本発の製品・コンテンツが大躍進

今月はNintendo Switch 2の予約殺到をはじめ、「8番出口」「SDガンダム ジージェネレーション エターナル」の躍進といった、日本発の製品・コンテンツに関する明るいニュースが複数見受けられた。
中でも8番出口は、2023年にリリースされたばかりのインディーゲームということもあり、異例とも言えるほどの大躍進を遂げていると言えるだろう。

 

主なゲーム業界ニュース

2024年の日本のコンテンツ市場規模が14兆9,003億円に

・前年から微増しており過去最大を記録したものの、円安のためドル換算では2022年の規模を下回っている

・オンラインのコンテンツと広告が市場の半分に迫るが、半分を超えている国もあり、世界的に見ると比率は低い

8番出口の累計販売本数が150万本を達成。アプリ、映画も展開

・累計販売本数は、PCと家庭用ゲーム機版を合算した本数

iOS版アプリは20253月に配信され、二宮和也氏が主演の映画版は20258月に公開予定

「SDガンダム ジージェネレーション エターナル」、200万DLを突破

・配信開始から3日間で全世界200DLを突破

200DL突破を記念し、ゲーム内アイテムをプレイヤー全員に配布するキャンペーンを実施

「Nintendo Switch 2」の人気が過熱

・公式ストアの第1回抽選には日本だけでも約220万人の応募があり、任天堂の想定を大幅に上回っている

・家電量販店の抽選にも応募が殺到する見通しで、希望者に行き渡るのは1年以上先という説も

堀井雄二氏の新プロジェクトが始動

ドラゴンクエスト」を生んだ堀井雄二氏と、「ブルーロック」の原作者である金城宗幸氏によるプロジェクト

・プレイヤーが蹴落とし合う、「絶対に友達と仲が悪くなるゲーム」がコンセプトのすごろくゲーム

 

※:本記事はプレスリリース・提携ニュースメディアを参考に作成

 

2024年の日本のコンテンツ市場規模が14兆9,003億円に

2025年4月1日、ヒューマンメディアが「日本と世界のメディア×コンテンツ市場データベース2025 Vol.18【速報版】」を発刊したことを発表。

本作では「2024年の日本のメディア×コンテンツ市場の規模・動向の速報」「米仏独印タイ中韓7か国の市場・産業動向と日本コンテンツの進出」「世界のメディア×コンテンツ市場」「日本のメディア×コンテンツの海外市場」といったトピックスがまとめられており、公式サイトではサンプルデータも公開されている。

サンプルデータによると、2024年推計の日本のコンテンツの国内市場は前年から微増の14兆9,003億円で、過去最大となった。
しかし円安の影響により、ドル建てでは2022年の規模以下となっている。

また、以下の表によるとパッケージソフトと放送が減少し、オンラインのコンテンツと広告が市場の半分に迫るほど拡大しているが、アメリカ・中国・イギリス・韓国等では既に50%を超えているため、これらの国と比較すると比率は低いようだ。

 

 

画像出典:「ヒューマンメディア」公式サイト

 

8番出口の累計販売本数が150万本を達成。アプリ、映画も展開

2025年4月1日、8番出口の累計販売本数が150万本を突破したことがわかった。

8番出口は、どこかに異変が紛れているかもしれない地下通路を歩いてゆき脱出を目指すゲーム。
通路をよく観察しながら進み、異変を見つけた場合は来た道を引き返す、なければ進む、選択が間違っていたらループしてやり直しというシンプルなルールだ。
難易度の高さやユーモアのある不気味さなどから話題となり、多くの配信者による実況動画でさらなる盛り上がりを見せる本作は、個人ゲーム開発者のKOTAKE CREATE氏が開発し、インディーゲームパブリッシングブランドのPLAYISMがパブリッシングを行っている。

また、本作の大ヒットを受けて、2025年3月にはiOS版の配信が開始、Android版も配信予定とのことだ。
さらには映画化も決定しており、主演が二宮和也氏ということも相まって大きな話題となった。
映画の公開は2025年8月を予定で、専用Xアカウントも開設されている。
2025年5月初旬には小松菜奈氏の出演決定が公開され、役名はなく詳細は一切不明とのことだ。
なお、第78回 カンヌ国際映画祭への正式招待決定についても投稿されており、映画もゲームもますます盛り上がりを見せていくことだろう。

 

 

画像出典:「PLAYISM」「映画『8番出口』」公式X

 

「SDガンダム ジージェネレーション エターナル」、200万DLを突破

2025年4月18日、バンダイナムコエンターテインメントは、スマホアプリ「SDガンダム ジージェネレーション エターナル」がサービス開始から3日間で世界累計DL数200万件を突破したことを発表。

本作は「機動戦士ガンダム」シリーズを題材としたターン制シミュレーションゲームシリーズの最新作で、ガンダムの歴代作品の中から初期70作品、500機以上のモビルスーツやキャラクターが集結している。
キャラクターとモビルスーツを組み合わせ、作品の枠を超えた自分だけの最強部隊を作り上げることが可能で、参戦作品、モビルスーツ、キャラクターはアップデートで順次追加予定だ。

10作品の原作シナリオを追体験することができ、作品を知っている人から知らない人まで、ステージを攻略しながら名台詞や名場面を楽しむことが可能。
シリーズお馴染みのターン制シミュレーションバトルを採用することでガンダムシミュレーションの戦略性を担保しつつ、スマホで手軽に遊べるオートモードも搭載されている。

今回の全世界200万ダウンロード突破を記念して、N~SSRユニットのレベル上限を100にできる「SP化チップ200個(ユニット2体分)」をプレイヤー全員にプレゼントするキャンペーンが開始されており、配布期間は5月17日23:59まで。
お気に入りのユニットを強化することで、本作を一層楽しむことが可能となっている。

 

 

画像出典:「SDガンダム ジージェネレーション エターナル」公式X

 

「Nintendo Switch 2」の人気が過熱

2025年4月23日、任天堂の古川俊太郎社長が、SNSにて「Nintendo Switch 2」の予約競争が過熱している旨を公表した。

「Nintendo Switch 2」は家庭用ゲーム機「Nintendo Switch」の後継機で、2025年6月5日に販売予定。
公式ストアで行われた第1回目の抽選は、転売対策のためSNSで関連ワードがトレンド入りするほど厳しい予約条件を設けたにも関わらず、日本だけで約220万人が応募した。
2025年4月末に受付開始となった公式ストアでの第2回抽選に加え、家電量販店での抽選にも応募が殺到する見通しで、各家電量販店でも独自の転売対策を講じており、抽選への応募に対し商品購入履歴や会員状態などの条件を設けているようだ。

古川社長によると事前に部材調達や生産を進めていたものの事前の想定を大幅に上回ったとのことで、任天堂からは第2回抽選の受け付けが終了していない時点で「全ての応募に応えられない」との発表があった。
なお、海外では周辺機器の価格が5~10ドル程度値上げされているものの、日本国内と同様に不足するのではという説がある。

ゲーム業界に詳しい東洋証券シニアアナリストの安田秀樹氏によると、国内だけで需要は500万台近くに膨れ上がっている可能性があり、2025年度中に用意できる上限はおそらく400万台ほどで、1年たっても行き渡らないのではないかとのことだ。

 

 

画像出典:「Nintendo Switch 2」公式サイト

 

堀井雄二氏の新プロジェクトが始動

2025年4月30日、AnyはNintendo Switch™向けの完全新作ゲーム「転生ゲーム(仮称)」の始動を発表。
企画・プロデュースは同社が手がけ、「ドラゴンクエスト」の堀井雄二氏、「ブルーロック」の金城宗幸氏をはじめとする豪華クリエイター陣と共に制作を進めているとのことだ。

本作は「転生」「カルマ」「運命」をテーマに、プレイヤー同士が蹴落とし合いながら「転生すること」を競い合うすごろくゲームで、勝利に近づくほど友情が壊れていく「絶対に友達と仲が悪くなるゲーム」をコンセプトに掲げている。
キャラクター原案は金城宗幸氏、キャラクターデザインはアルテピアッツァ株式会社 代表取締役の眞島真太郎氏が担当。ダークファンタジーな世界観に合った個性豊かなキャラクターたちを制作中だ。

多面的なクロスメディア展開も視野に入れており、最新情報は公式SNSおよび特設サイトにて随時発信。
アニメ・漫画・グッズ・リアルイベントなども計画されており、ショートアニメやTikTokコンテンツなども同時進行中となっている。

人気YouTuberのコヤッキー氏、IP・コマース戦略およびサービス提供を担当する株式会社SUPER STUDIO、ゲーム企画・開発を担当するアルテピアッツァ株式会社など、豪華で多彩なクリエイター・制作陣が集結した本作は、2026年リリース予定で、アルテピアッツァ株式会社から発売されるとのことだ。

 

 

画像出典:「株式会社Any」公式ニュースページ