- 2025-01-10
2024年の総決算
今月は2024年の話題作や活躍した人々の、発表・表彰に関するニュースが多数見受けられた。
App Storeでは年間DLランキングも発表されていて、いずれのニュースも2024年末までの動向を振り返るにあたって非常に有益な情報となっている。
主なゲーム業界ニュース
日本eスポーツアワードの受賞者を発表
・ストリーマー賞、VTuber賞、eスポーツキャスター賞を発表
・ファンの投票結果をもとに、審査委員会の厳正な審査によって受賞者を決定
Apple、App Store Awards受賞作を発表
・45本のファイナリストから選ばれた、17本のアプリとゲームを表彰
・ゲームカテゴリーではベストiPhoneゲームに選ばれた「AFK:ジャーニー」をはじめとする5作品が受賞
App Store年間DLランキング
・ランキングはApp Storeの「Today」タブから確認可能
・30以上の国と地域のユーザー向けにローカライズされている
「CESA ゲーム産業レポート2024」が発刊
・既存の「CESAゲーム白書」をゲーム産業の「今」がわかる内容にフルリニューアル
・業界内外を問わず、多くの人が役立てられるレポートになっている
ファミ通「超流行りゲー大賞2024」
・大賞に輝いたのは「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」
・ゲーム業界関係者181名の回答に基づいた、上位20位までのランキング
※:本記事はプレスリリース・提携ニュースメディアを参考に作成
日本eスポーツアワードの受賞者を発表
2024年12月4日、日本eスポーツアワードの公式Xにてライブエンターテイメント部門の受賞者が発表された。
ライブエンターテイメント部門には「ストリーマー賞」「VTuber賞」「eスポーツキャスター賞」の3つの賞があり、ファンの投票結果をもとに審査委員会が厳正な審査を実施。
審査委員会はeスポーツ業界関係者で構成されており、審査委員会の本人が受賞対象者となる表彰部門については審査から外れるというルールが設けられている。
なお、今回eスポーツキャスター賞を受賞したOooDa(おーだ)氏と平岩康佑氏は審査委員会のメンバーだ。
ファンの投票は2024年9月1日から11月15日に行われ、68,453もの票が集まった。
12月9日から12月27日には年間最優秀eスポーツプレイヤー賞の投票が実施されており、今回と同じルールで受賞者が決まる。
こちらの結果は2025年1月15日(水)のイベント当日に発表されるとのことだ。
以下は各賞の受賞者(敬称略)となる。
■ストリーマー賞
「ドンピシャ」「ハイタニ」「k4sen」「SHAKA」
■VTuber賞
「甘鬼ぷるる」「獅白ぼたん」「渋谷ハル」「橘ひなの」「柊ツルギ」
■eスポーツキャスター賞
「アール」「平岩康佑」「OooDa(おーだ) 」
画像出典:「日本eスポーツアワード」公式X
Apple、App Store Awards受賞作を発表
2024年12月11日、Appleから2024年のApp Store Awardsの受賞作が発表された。
App Store Awardsは、App Storeが配信するアプリとゲームの中から、その年における最高のコンテンツと手がけたデベロッパの功績を称えるイベントだ。
2024年はApp Storeのエディターが認めた45本のファイナリストの中から、17本のアプリとゲームが表彰されることとなった。
AppleのCEOティム・クックは「Appleのデバイスとテクノロジーのパワーを活かしてユーザーの生活を豊かにする体験を提供したり、ユーザーのコミュニティに大きな影響を与えたりしている、素晴らしいデベロッパたちを表彰でき、嬉しく思います。今年の受賞作の目覚ましい功績は、アプリを通じて素晴らしい創意工夫が生み出され得ることを示しています」とコメントしている。
ゲームカテゴリーではベストiPhoneゲームに選ばれた「AFK:ジャーニー」をはじめとする5作品が受賞。
賞の内訳は以下のようになっている。
■今年のベストiPhoneゲーム:AFK:ジャーニー(デベロッパ:Farlight Games)
■今年のベストiPadゲーム:スクワッド・バスターズ(デベロッパ:Supercell)
■今年のベストMacゲーム:Thank Goodness You’re Here!(デベロッパ:Panic, Inc.)
■今年のベストApple Vision Proゲーム:THRASHER: Arcade Odyssey(デベロッパ:Puddle, LLC)
■今年のベストApple Arcadeゲーム:Balatro+(デベロッパ:Playstack Ltd)
画像出典:Apple公式ニュースページ
App Store年間DLランキング
2024年12月16日、AppleはApp Storeにて2024年に最も多くダウンロードされたアプリとゲームを発表した。
App Storeの「Today」タブにアクセスすることで、無料および有料のトップアプリとゲーム、Apple Arcadeのトップゲームを含む年間ランキングを確認できる。
また、ランキングは30以上の国と地域のユーザー向けにローカライズされているとのことだ。
以下に、各ランキングから1位に選ばれたアプリ・ゲームを抜粋している。
トップゲームランキング(有料)の首位はスイカゲームで、2024年1月1日にiOS版がリリースされて以来、根強い人気を誇っている。
■トップゲームランキング
・無料:シンカゲーム – スイカ合成 (UNIVERSAL MOBILE GAMES TECHNOLOGY CO., LIMITED)
・有料:スイカゲーム-Aladdin X(XGIMI LIMITED)
■トップアプリランキング
・無料:TikTok Lite(TikTok Ltd.)
・有料:280blocker – 広告ブロック-コンテンツブロッカー(Tobila Systems Inc.)
■トップApple Arcadeランキング
・太鼓の達人 Pop Tap Beat(Bandai Namco Entertainment Inc.)
画像出典:App Store
「CESA ゲーム産業レポート2024」が発刊
2024年12月20日、一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会は、国内外のゲーム産業に関するレポート「CESA ゲーム産業レポート2024」を発刊した。
全4章(360ページ)で構成されている本作には書籍版とPDF版があり、価格はともに55,000円(税込)。
既存の「CESAゲーム白書」を刷新し、デジタル販売の売上データも含めた国内外のゲーム市場の他、調査※で明らかになった国内ゲーム産業の動向、日本のコンテンツ産業全体におけるゲーム業界の立ち位置、ユーザー動向についても詳細に解説している。
その他、2023年国内外のゲーム市場規模データ、周辺産業の動向、 東京ゲームショウの来場者分析データ、CEDEC開発者アンケート、青少年へのアンケートなど、ゲーム産業に関連する様々な調査データを掲載。
発刊の目的は「ゲーム産業に関わる皆様のビジネスの手引きのみならず、すべての皆様がゲーム産業についてわかりやすく理解できる内容として完全リニューアルをいたしました」とのことで、ゲーム産業の「今」がわかる内容として、業界内外を問わず多くの人が役立てられるレポートになっている。
■主な内容
第1章 巻頭トピックス(特集・インタビュー・寄稿)
第2章 国内市場・グローバル市場・産業動向
第3章 ユーザー動向
第4章 CESA活動・会員企業の取り組み
※調査対象は一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会の会員企業
画像出典:CESA ゲーム産業レポート2024公式サイト
ファミ通「超流行りゲー大賞2024」
2024年12月26日発刊の「週刊ファミ通 2025年1月9・16日合併号(株式会社KADOKAWA Game Linkage発行)」にて、2024年にゲーム業界関係者がもっともハマったゲームタイトルを選出する「超流行りゲー大賞2024」の結果を発表。
大賞に輝いたのは1988年発売の名作RPGをリメイクした「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…(スクウェア・エニックス)」で、週刊ファミ通の編集長である嵯峨寛子氏は「HD-2Dというグラフィック表現を用いて、懐かしさを残しながらリメイクされた同作は、往年のファンに支持されるとともに、当時はまだ生まれてもいなかった若いユーザーも獲得。オリジナル版発売から36年以上経っても多くの人を動かす同作のパワーを、改めて知る結果となりました」とコメントしている。
2位には「アストロボット(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)」、3位には「メタファー:リファンタジオ(アトラス)」が選出されており、歴史あるIP作品から新規作品まで、様々なタイトルが共存する今のゲーム業界の在り方がランキングの結果にも反映されているようだ。
なお、本書では超流行りゲー大賞2024の上位20位までのランキングやハード別順位なども発表。
併せて、ゲームクリエイター、VTuber、女流棋士など多岐にわたるゲーム業界関係者181名の回答を一挙掲載している。
画像出典:「ドラゴンクエスト宣伝担当」「メタファー:リファンタジオ」公式X、「アストロボット」公式サイト